Focus
私たちの最終目標は、血液脳関門により薬の侵入が制限される脳/中枢に薬を効率的に送達する経鼻投与製剤の開発です。この達成には、血液脳関門を回避する鼻から脳への薬物輸送Nose-to-Brainの理解と革新的な脳標的化経鼻投与製剤の開発という重要課題を克服しなければなりません。私たちは、最小限の副作用と最大限の効果で脳/中枢疾患を治療できる理想的な経鼻投与製剤の開発を目指します。
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- 11月1日 鈴木豊史教授が投稿していた論文が掲載されました.
鈴木 豊史 教授と順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター薬剤科(宗村盛先生ら)との共同研究が掲載されました.
高齢入院患者の低亜鉛血症に対する酢酸亜鉛による治療は,治療開始初期の累積服用量(500~1000 mg)が少ないほど血清亜鉛値が増加する傾向があることを明らかにしました.掲載雑誌:Pharmazie (78 巻 (2023) 9-10 号 pp. 201-206)
- 10月29日当研究室の鈴木直人専任講師が投稿した論文が受理されました.
鈴木直人 専任講師が投稿していた論文が受理されました.
タイトル:Utility of a Novel Micro-Spraying Device for Intranasal Administration of Drug Solutions to Mice
掲載雑誌:Pharmaceutics
- 2023年9月19日(学会発表)
第67回 日本薬学会 関東支部大会において,当研究室の教員および学生が発表を行いました.
鈴木直人専任講師『Nose-to-Brainを指向した中枢標的経鼻投与製剤の設計』(シンポジウム)
長友太希助教『フェニトイン含有coamorphousのスクリーニングと鼻粘液に対する溶解性の評価』(口頭)
谷川寛明さん『イオン液体を適用したエトドラクの経鼻投与後における脳内炎症の抑制効果』(口頭)
柳原圭佑さん『脳梗塞急性期に対するコハク酸エチルメチルヒドロキシピリジンの非侵襲的な経鼻的治療アプローチ』(口頭)
宮崎結衣さん『クルクミン含有共結晶の過酷条件下における物理学的安定性の比較』(ポスター)
高梨夏実さん『製造法が固体脂質ナノ粒子のキャラクタリゼーションに及ぼす影響』(ポスター)
大塚裕子さん『凍結噴霧乾燥法によるメロキシカムを含む固体脂質ナノ粒子の調製』(ポスター)
栃木杏友さん『イオン液体封入多孔性シリカの経鼻デバイスによる噴霧特性』(ポスター)
- 7月25日 鈴木直人専任講師が執筆した記事が掲載されました.
タイトル:脳を標的とした経鼻投与製剤へのイオン液体の応用
掲載雑誌:Drug Delivery System, 38 (3), 239-245 (2023).
- 2023年6月8日(獲得研究費)
鈴木直人専任講師が,令和5年度 調査・研究助成金(公益財団法人 一般用医薬品セルフメディケーション振興財団)に採択されました.
採択課題「製剤化による鼻腔滞留性の増加がアレルギー性鼻炎用点鼻薬の中枢性副作用に及ぼす影響 」
- 2023年6月1日(獲得研究費)
鈴木直人専任講師が,令和5年度 若手研究者助成金(日本大学)に採択されました.
採択課題「イオン液体含有製剤の製造⼯程におけるラマン分光装置を⽤いた分⼦状態モニタリング 」
- 2023年5月18日(学会発表)
日本薬剤学会 第38年回において,当研究室6年生の神谷千悠さん,内藤一樹さんがポスター発表しました.
神谷千悠さん『イオン液体を封入した多孔性シリカの流動性ならびに経鼻投与デバイスによる噴霧特性』
内藤一樹さん『経鼻投与を目的とした固体脂質ナノ粒子の調製法の違いが製剤特性に及ぼす影響』
- 2023年4月5日 ラボメンバーを更新しました
新年度となりトップページの集合写真を更新しました.
また,3/25には卒業式が行われ,薬剤学研究室の院生および学生も4月から新社会人となります.
今後の活躍を期待しています!
- 2023年4月1日(獲得研究費)
鈴木直人専任講師が,令和5年度 科研費(若手研究)に採択されました.
採択課題「イオン液体を利用したNSAIDs封入ミセルからなる脳標的経鼻製剤の開発 」